原因
前立腺肥大が原因かも!?

前立腺肥大症と運動

運動不足も“大敵”となる⁉

運動不足は肥満や生活習慣病、メタボリックシンドロームの原因となり、さらには前立腺肥大症を引き起こすこともあります。
また、交感神経の緊張状態が続いたり、血糖値が高くなると前立腺肥大症が悪化しますが、こうしたことも運動不足が原因の1つと考えられています1,2)
さらに、運動不足によってお腹に脂肪がたまると、膀胱が圧迫されたり、尿道の筋肉(尿道括約筋)がゆるくなり、排尿障害が悪化していきます。
長時間座り続けるなど同じ姿勢で長くいても、下半身の血行が悪くなり、前立腺が炎症を起こすこともあります。前立腺肥大症の症状を強めることもあるので十分に注意しましょう。

運動不足と前立腺肥大症の関連

運動不足が引き金となって、前立腺肥大症を発症することがあります。

運動不足と前立腺肥大症の関連図

適度な運動を行い、体重を下げることによって内臓脂肪が減ると、生活習慣病やメタボリックシンドロームの改善が望めます。また、運動によって血行がよくなれば、前立腺や膀胱、尿道などの機能回復も期待できます。

もっと詳しく

実際に、前立腺肥大症の治療薬を服用している患者さんに、夕方30分以上のウォーキングを8週間続けてもらったところ、夜間トイレに起きる回数が平均3.3回から1.9回に減少したという研究結果があります3)。また、ウォーキングを行った人の67%が、運動する前よりも「眠りが深くなった」と回答されています。適度な疲労感は頻尿による不眠の解消にも役立つのです。

前立腺肥大症に対するウォーキングの効果

夕方30分以上8週間のウォーキングで夜間頻尿が減少しました。

ウォーキング実践前と後の夜間の排尿回数図

どんな運動をしたらいいの?

前立腺肥大症の発症を防いだり、症状を軽くするための運動は、肥満や生活習慣病を予防・改善する方法と基本的に同じです。
その方法としては、長時間続けられるような軽めの運動(有酸素運動)がよいとされています。有酸素運動であれば、どんな運動でも効果は同じです。また、1日に30分の運動を1回行っても、10分の運動を3回行っても、効果は同じといわれています。

肥満や生活習慣病を予防・改善する運動

適度な運動によって内臓脂肪を減らすことが大切です。

肥満や生活習慣病を予防・改善する運動の内容について

「運動はめんどくさいし、つかれる」などと思いがちですが、日々の生活のなかで“ちょこちょこ”とこまめに運動しても十分に効果は得られるのです。

日常的に運動する習慣のない方は、まずは1日30分のウォーキングから始めてみてはいかがでしょう。ウォーキングの速度は、軽く息がはずむ程度の早歩きが理想です。

高齢の方では、早朝の運動は心臓などに負担がかかるため、午後から夕方にかけて行うのがよいでしょう。足や腰などに痛みなどがある場合は、運動を始める前に必ず医師にご相談ください。

また、内臓脂肪を減らすには運動だけでなく、食習慣の改善も欠かせません。バランスのよい食事を上手に組み合わせることで、より運動の効果が期待できるのです。

1)Park YW, et al: Urology 2013; 82: 674-679
2)Hammarsten J, Högstedt B: Eur Urol 2001; 39: 151-158
3)Sugaya K, et al: Biomed Res 2007; 28: 101-105