原因
前立腺肥大が原因かも!?

前立腺肥大症を放置すると?

オシッコが出せなくなるかも!?

前立腺が肥大して、尿トラブルが起こっているにもかかわらず、「歳だから仕方がない」、「病院で診てもらうのが恥ずかしい」と、そのままにしているとどうなるのでしょうか?

前立腺肥大症は放っておくと、徐々に進行していく病気です。治療が十分でなければ、症状が徐々に進行して、頻尿、排尿困難、尿失禁を起こしたりします。また、治療を放置すると、尿を出せなくなってしまい、尿閉というとても危険な状態になってしまうこともあります。

そのほかにも、前立腺結石、膀胱結石、尿路感染症といった、さまざまな合併症を起こすことがあります。とくに高齢の方は免疫力(体内に入った病原菌やウイルスから身を守る力)が落ちているので、感染症にかかりやすくなります。そんなことのないようにするには、日頃から病院で定期的にチェックしてもらうことが大切です。

また、このような強い自覚症状がなくても、旅行や映画、コンサートなどに行きたくなくなったり、野外でのスポーツをあきらめなければならなくなったりと、日常生活の楽しみが制限されてしまいます。

もっと詳しく

定期的に病院でチェックしてもらっていると安心です。

前立腺肥大症にともなう合併症

尿閉 尿閉の状態になると、膀胱に尿がたまり、尿意があるにもかかわらず、排尿できなくなります。
肉眼的血尿 目で見てわかる血尿です。血尿は尿路のがんで出ることが多いですが、前立腺肥大症で出ることもあります。
膀胱結石 膀胱に結石がきる病気です。通常、結石は腎臓でできますが、膀胱から尿道にかけての流れが悪いと、排尿した後も膀胱に尿が残り、結石ができたり大きくなったりします。
尿路感染症 膀胱、尿道、前立腺などに細菌が侵入して起こる病気です。前立腺肥大症では、排尿した後に残った尿が細菌の増殖の一因となります。免疫力が落ちている高齢者は注意が必要です。
腎不全 前立腺肥大症に腎不全が合併することはまれですが、発症した場合は糖尿病や高血圧が原因となっていることが多いとされています。

放っておけない、勃起障害(ED)のおそれも⁉

前立腺肥大症は男性機能とも密接に関係しています。
頻尿や排尿が困難になるなど、前立腺肥大症にともなう症状(下部尿路症状)が重症化するほど、勃起障害(ED)になる人が多くなるといわれています1)
交感神経の緊張状態が続いたり、前立腺や膀胱の血流不足などが原因となって、EDを引き起こすと考えられています2)
EDには、前立腺肥大症の原因でもある、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病も大きく影響しているといわれます。いずれも、勃起と深くかかわる血管にダメージを与えるからです。
また、前立腺肥大症が進行して薬剤による治療が効果をしめさない場合は、手術による治療が行われることもあります。この手術の影響や精神的なダメージから、EDを引き起こす可能性もあります。

前立腺肥大症にともなう症状と勃起障害の関係

症状がわるくなるほど勃起障害になる人が多くなります。

年齢層別勃起障害の割合と重症度比較図

男性なら誰しも、いつまでも「元気に現役でいたい」、「男としての自信を持ち続けたい」と願うでしょう。EDだけでなく、尿トラブルのなかには、命にかかわるような、腎・膀胱・前立腺がんなど、こわい病気が隠れているケースもあります。

少しでも排尿の問題で日常生活に不便を感じたら、早めに泌尿器科に受診しましょう。治療によって、あなたの不安や悩みを解消できるかもしれません。

あなたが持っていた“自信”を、もう一度取り戻しませんか。

1)Rosen R, et al: Eur Urol 2003; 44: 637-649
2)McVary KT, McKenna KE: Curr Urol Rep 2004; 5: 251-257