血流改善
血流改善でトラブル解消!

血流障害と尿トラブル

理想は風船のようにしなやかな膀胱

血液はわたしたちの全身の細胞に、酸素と栄養を送る役目を果たしています。血流不足になると細胞は大きなダメージを受け、血流が途絶えると細胞は死んでしまいます。膀胱をかたちづくっている細胞にも、同じことがいえます。膀胱は尿をためたり、出したりするために、特別な細胞の壁を持っているのですが、血流不足になると壁としての機能が果たせなくなってしまいます。

もっと詳しく

膀胱の壁をみると、内側から外側に向かって粘膜、筋肉、膜で構成されています。粘膜には大小のひだがあり、筋肉は排尿にかかわることから排尿筋と呼ばれています。尿をためるときは排尿筋が伸び、粘膜自体も広がって、風船のようにふくらみます。一方、尿を出すときは排尿筋が縮み、その力で尿が押し出されます。壁の厚さは、尿がたまっていないときは8~15mmほどですが、尿がたくさんたまったときは2~5mmまで薄くなります。この膀胱の持っている「しなやかさ」が、スムーズな蓄尿と排尿を生み出しているのです。

血流不足で筋肉が伸び縮みできず、「カチコチ膀胱」に

血流不足の状態が長く続くと排尿筋は自在に伸び縮みすることができなくなり、本来、膀胱が持っている「しなやかさ」は失われていきます。やがて膀胱の壁は硬くなり、「カチコチ膀胱」へと変化していきます。その結果、さまざまな尿トラブルを起こしてしまいます。

そして、血流不足をきたした「カチコチ膀胱」の原因の一つとなっているのが、前立腺肥大症なのです。実際、健康な男性に比べて、前立腺肥大症の男性は、膀胱の出口と前立腺の血流が不足していることが明らかになっています1)

しなやか膀胱とカチコチ膀胱の比較図

治療薬の服用が血流改善の“近道”

前立腺肥大症の治療薬のなかには、血流を改善する作用を持つ薬があります。この治療薬では、膀胱の血流が改善するとともに、排尿回数が減るなど尿トラブルの改善が確認されました2)。血流を改善することにより、尿トラブルの症状を改善したと考えられます。

膀胱の血流を改善し、「しなやか膀胱」を取り戻すためには、早めに泌尿器科を受診し、前立腺肥大症に有効な薬を処方してもらうことが“近道”!

1)Pinggera GM, et al: BJU Int 2008; 102: 470-474
2)Kawai Y, et al: Neurourol Urodyn 2016; 35: 444-449