検査
検査で詳しい状態を知ろう

検査の種類

検査は簡単、痛みもありません

尿トラブルで前立腺肥大症が疑われ、泌尿器科で検査を受けようと決心しても、「どんな検査を行うの?」、「痛みはないの?」など、検査の内容が不安になることもあるでしょう。ここでは、あなたの尿トラブルの原因が、前立腺肥大症なのかどうか、症状の程度(重症度)はどのくらいなのかを調べるための、主な検査について説明します。

●国際前立腺症状スコア(IPSS)

まず行われるのは問診です。
問診では、「国際前立腺症状スコア(IPSS)」と呼ばれる質問票がよく使われています。この質問票は、自分にどのような尿トラブルがあり、それがどの程度なのかを評価することで、前立腺肥大症の重症度を判定するものです。前立腺肥大症に関する7つの質問についてアンケート方式で回答し、症状を点数化、その点数の合計で重症度を判断します。

国際前立腺症状スコア(IPSS)

それぞれにあてはまるところに〇印をつけ、その数字を合計した点数が、0~7点は軽症、8~19点は中等症、20点以上は重症です。

国際前立腺症状スコア(IPSS)表

●QOLスコア

IPSSによる点数が同じでも、人によって症状の受け止め方はそれぞれ違い、症状があってもあまり気にしない方もいれば、とても気にする方もいます。そこで、IPSSと同時にQOLスコアという質問票が用いられることがあります。QOLとは「生活の質」のことで、現在の排尿状態に対する満足度をはかります。

QOLスコア

1点以下は軽症、2~4点は中等症、5点以上は重症です。

QOLスコア表

●尿流量測定

前立腺肥大症は、尿の出方に様々な影響を及ぼします。
尿流量測定検査は、尿が出る勢い、排尿量、出し切るまでの時間などをみる検査です。この検査は、センサーのついた特殊な便器に普段どおりに排尿するだけなので、体への負担もなく、とても簡単です。検査の結果もすぐに出ます。

●残尿測定(超音波検査)

超音波(エコー)検査で膀胱の状態を写し出し、残尿(排尿後に膀胱内にまだ残っている尿のこと)量を測定する検査です。排尿後、すぐに下腹部の超音波検査を行うことで、簡単に測定することができます。

●血清前立腺特異抗原(PSA)測定

前立腺がんとの鑑別に用いられる血液検査です。PSAとは前立腺でだけつくられるタンパク質の一種で、通常、血液中にはほとんど存在しません。前立腺に腫瘍ができると、血中のPSAが増加することから、前立腺がんの早期診断にもつながる重要な検査です。

●前立腺超音波検査

超音波(エコー)検査により、前立腺のかたちや大きさを調べることができます。一般的なエコー検査では、超音波を下腹部から当てるだけで測定することができます。一方で、前立腺の様子をより詳しく調べる場合には、超音波を発信する特殊な機器を肛門から挿入して検査を行う場合もあります。

気になる症状があれば、まずは受診!

検査の多くは、つらい思いや痛みの少ないものですので、少しでも気になる症状があるなら、不安がらずに思いきって受診してみませんか。

受診をためらっているあなた! 
案ずるより産むが易しです。